テレビと映画館のスケールの違い

映画とドラマの違い
まるで実体験をしているかのような錯覚を起こさせることは映画であってもドラマであっても同じだといえます。
しかしその歴史的な背景や必要になってくる演技力を比べてみると、映画とドラマには大きな違いがあるというのです。
テレビの場合、その3:4の画面に合わせて俳優さんの上半身の演技を中心に映し出されることが多いといいます。
一方、映画の場合は大きなスクリーンに映し出されることを前提にしているので、俳優さんには表情だけでなく全身を使ってその役を演じるという演技力が要求されることになるのです。
テレビが一般的となる前からの長い歴史を持ち演技力が必要になるという点が未だに映画の方がテレビドラマよりもランクが上だと言われてしまう所以なのかもしれません。
とりあえず流し見することの多いテレビドラマと、お金を払って見に行く映画とでは見る人の思い入れにも違いがあるのかもしれません。
これからの映画制作スタジオに必要なもの
今までの映画に求められていたものは大きなスクリーンで味わう大迫力の演技であったと思いますが、昨今は演技力だけでなく映像処理によって多様な世界を演出するための技術が求められるようになってきた気がします。
時代の流れに合わせてこれからの映画制作スタジオには、大きなオープンセットだけでなく同時録音に対応しているステージや、高性能の照明機材や音響設備のようなデジタルネットワークが欠かせなくなってくると思われます。
また映画制作スタジオは、映像を撮影した後のポストプロダクションを担当するスタジオを新たに設けている場合もあれば、敷地内に別の制作会社を内包して専門的なCGやVFXなどの作業を任せている場合もあるといいます。