映画を作り上げるための空間

日本最大規模の映画制作スタジオとは?
東京世田谷区にあって「砧撮影所」という名で親しまれている国内最大級の映画制作スタジオは、1932年に創設されてから1943年の合併を経て、1971年には現在の「東宝スタジオ」へと生まれ変わっていったといいます。
ここは映画制作に必要な生産ラインをすべて有する広大な敷地面積を誇る映画制作スタジオとなっていて、その広さは約78,000平方メートルにも及ぶそうです。
その敷地内には10棟の撮影用ステージや撮影した映像を最終的に作品に作り上げるための仕上げの作業を行うというポストプロダクションセンターが2棟もあるといいます。
またスタジオの敷地内には、無事に滞りなく撮影が進んでいくことや作品のヒットを祈願するための神社も創建されているといいます。
荷物を運ぶためのターレット
映画制作スタジオの中には様々な大道具や小道具、機材などがありスタッフの人力で運ぶことが困難であったり手間と労力が必要になったりしてしまいます。
そのような問題を解決するために活躍しているのが「ターレットトラック」と呼ばれる荷物を運搬するための車です。
報道番組などで市場が登場する度に必ずと言っていいほど見かけるものなのでご存知の方も多いと思います。
工場内や鉄道の駅構内などでも幅広く利用されている小型の運搬車なのですが、映画の撮影中は少しでも余計な音が入り込まないようにしておく必要があるので、エンジンを切っておくことになっているといいます。
そのためスタジオの外壁には「本番灯」と呼ばれるランプが取り付けられていて撮影中であることが分かるようになっているのです。